オーダーメイド

“LU” のオーダーメイドはご依頼をただ形にするだけではありません。なぜ今テディベアなのか、というお気持ちを大事にしています。ご自身へのご褒美や大切な記念日を形にしたり、お子さんやお孫さんなど大切な方への贈り物だったり、お客さまの様々な想いをしっかりと聞かせていただきます。制作を始めるのはそれから。

オーダーメイド制作で一番心がけているのは、丁寧に真心を込めて作ることはもちろんですが、お客さまと「二人三脚」になることだと思っています。お時間はいただいてしまいますが、オーダーメイドだからこそのお名前の刺繍など、できることもたくさんございます。「一緒」に特別な命を作り上げていきませんか？

型紙を起こして生地を選んで裁断して……と一つ一つ丁寧に進めていきますが、自分が作り上げていくというより、託された「魂」を形にしていく、という感覚です。だからこそ形になっていくまでのステップごとにご報告しています。完成までの過程を楽しみながら共有したいから。これこそが「二人三脚」だと思っています。

制作で大切なことは愛情を込めて丁寧に作ること。最近、腱鞘炎になったことを機に職業用ミシンを導入しました。以前は手縫いにこだわっていましたが、結果としてより丈夫に、より綺麗に仕上がり、10本の指全ての感覚を研ぎ澄まして生地と会話しながら縫うことで、これまで以上に深く作品と向き合えるようになりました。

“LU” の場合、まずお顔から作り始めます。一番集中が必要なのはお顔。“LU” らしい優しいお顔になるようにすごく時間をかけています。でも、こだわりはお顔だけではありません。胴体のシルエットや重さの感覚もとても大切にしています。命あるものですので、あえて「流れ」を決めず、時間を惜しまずに制作しています。

テディベアには命が宿っています。だから、持ってみると意外と重いんです。そのわけは「魔法のボール」が入っているから。正体は袋に入れた「小さなステンレス製のボール」なのですが、手にした時に感じられるたしかな重みが「いのち」や「ぬくもり」といった「生きている感じ」を与えてくれると思っています。

全てのパーツを組み合わせ、最後にリボンをキュッと結んだら、それが完成のサインです。「とってもかわいく生まれたねっ！さぁ、ママをいっぱいしあわせにしてあげてね！ いってらっしゃい！」という気持ちで送り出します。お客さまにお迎えいただいた後は、いつも胸がいっぱいになります。